名古屋市・錦・栄の老舗バーAngel barで美味しいカクテル

1987

Angel bar open

1987年11月25日、名古屋市の中心部、栄・錦に「Angel bar（エンジェルバー）」はオープンしました。当初はお酒や接客がしっかりした、今で言う高級ガールズバーのようなスタイルだったそうです。営業スタイルは変わりましたが、内装はオープン当時からほぼ変わっていません。アンティーク品やステンドグラスがある店内は、中世のヨーロッパの教会をイメージしています。今では難しいですが、バックバーもヨーロッパで一度組み立てて解体してから輸入するやり方で、バブル真っただ中な感じがしますよね。入口のネオン看板も何度か変わった歴代オーナーから「変えたらどうか」と言われてきましたが、壊れたり、点灯しなくなる度に、時代と共に少なくなっていくネオン業者さんを探して修理してもらって、変えずに使い続けています（笑）やっぱり「Angel barの入口といえばあのネオン看板」って言ってくださるお客様がいる以上、ガッカリされたり、変わったなとか思われる事を自分がしたくないんですよね。

Floor >

16:30

Let's really do it

1997年10月、Angel barが10周年を迎える年に入社しました。その頃のAngel barでの仕事は柱の横で立っているだけで、自分からお客様に話しかけてもダメでしたし、何をやってもダメみたいな感じで正直つまらなかったです（笑）オープンした時とオーナーが変わって、会話を楽しむ事よりも、お客様からの注文に忠実に応えるような厳格なバーに。そんな中でも自分は恵まれていて、結構早い段階でバーツールを触らせてもらえる機会がありまして、最初に教えてもらったのがバースプーンでした。ただ、当時の店長から「こんなにセンスが無い子見た事ない」と言われて凄く悔しい思いをしました。ですが自分がポジティブな性格だった事もあって、店長は自分の負けず嫌いの性格を分かっていてわざと言っているんだと逆に燃えまして（笑）その日のうちにバースプーンを買いに行って毎日練習する事が日課になりました。今でも旅行やお休みの日でも練習は欠かしておらず、そのおかげでバースプーンには結構自信があります（笑）

2022

Restart

2022年7月、私、城所伸行がAngel barの5代目オーナーに。Angel barも35周年で今まで色々ありましたが、改めてリスタートさせていただきました。新型コロナウイルスの影響もまだ残る中で色々と悩みましたが、お客様から「いつ来ても変わらず、そして進化し続けるお店」として認められるために、自分がオーナーになる事が最善だと思って出した答えです。表面的には特段変わらないので、オーナーになった事を当時伝えていない人もいました（笑）

Future

Angel barでバーテンダーを続けている理由は、極端に友達が少ないのでここを辞めたら知り合いが居ないというワケも（笑）ですので他での独立やここを辞める選択肢はなかったんです。あとは25年以上毎日居ても自分の知らない色んな人にご来店いただけて人間観察が楽しいのと、一日に何回も「ありがとうございます」って言える事も魅力です。お客様はもちろん、従業員に対しても行動した分だけ「ありがとう」と言える、こんな素晴らしい事はないなって思います。これからも40年、50年とそんな素晴らしい場所を残していきたいですね。新しい従業員やお客様は大事な未来を担ってくれる方々なので、もっと当店を多くの方に知ってもらえれば嬉しいです。